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ワーク・ライフ・バランスが注目される背景


この記事は愛知県で働きたい方のための就活応援コラムです。

今回は、ワーク・ライフ・バランスが注目されるようになった背景について見ていきます。
■少子高齢化と人口減少
人口減少時代にあっては、社会全体として女性や高齢者の就業参加も不可欠です。しかしながら、働き方や生き方の選択肢が限られていては、多様な人材を活かすことができません。人口減少下でも多様な人材が仕事に就けるようにし、日本の社会を持続可能なものとする取り組みが必要です。
■女性の戦力化と共働き
1990年代以降、女性の戦力化が急速に進んできました。男女雇用機会均等法の浸透、IT技術の進歩や産業のサービス化が進んで女性の活躍の場が増えたことなどが大きな要因です。また家計を支えるために共働きをする夫婦も大幅に増えてきました。そのため、「家庭と両立するにはフルタイム勤務や残業は難しい」という事情を抱えた女性への対応が必要となりました。
■中高年世代の介護との両立
介護と言えば、かつては専業主婦が夫の親の面倒を見ることが多かったものですが、少子化と共働きにより、今後は、中高年世代が働きながら親の介護をする人たちが急速に増えることが予想されます。
■企業をとりまく環境と価値観の変化
かつては企業が終身雇用を保証し、従業員は年功序列型の昇給を期待できました。しかし、今では経済環境の大きな変化により十分な報酬が約束されない状況の中、従業員が企業に求めているのはワーク・ライフ・バランスによる「時間」や「働き方の自由度」と言えます。出産・育児や介護だけでなく、自らのスキルを伸ばすための自己啓発や資格取得のための勉強、大学院などへの通学、社会貢献や地域活動、ボランティア、さらにはスポーツ、趣味、家庭など、従業員がワーク・ライフ・バランスを重要視する理由も幅広くなっています。
次回はワーク・ライフ・バランスについてのありがちな誤解についてお話しします。

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